医薬品流通は正念場を迎えた。この背景は複雑だ。単に川上、川下の流通を見るだけでは分からない。18年度薬価制度抜本改革の流れ、20年度診療報酬改定の行方、さらには販売情報提供活動ガイドライン施行がＭＲとＭＳに与える影響など――。一見するとそれぞれが異なる動きに感じるが、実は複雑に絡みあい、これらが割戻しやリベート・アローアンスなどの流通モデルの根幹に影響を与えているのだ。特にプライマリ市場の戦略はローコストオペレーションへの転換は避けられない。ＭＲ減少時代にいかに医薬品流通を成功させるか本誌は迫った。（沼田佳之）ミクス本誌で詳報しているように、製薬各社はＭＲを減らす方向に舵を切った。内資・外資を問わずコストカットの猛威が社内に吹き荒れている。特許切れ製品の売上ダウンを利益でカバーしろと本社の檄...