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国内爪白癬治療薬市場 25年に500億円台に 17年から倍増 富士経済調べ

公開日時 2019/07/05 03:51
富士経済はこのほど、日本の爪白癬治療薬市場が2025年に500億円を超えるとの市場予測をまとめた。同市場の規模は17年に270億円だったことから、25年には17年比でほぼ倍増することになる。14年9月に国内初の爪白癬を適応とする外用薬クレナフィンが発売されたことを皮切りに、新薬の登場が相次いでいる。この市場環境を背景に今後、毎年1ケタ台後半の成長率で推移し、26年には543億円になると予測している。

調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は18年10月~12月。

同社の分析では、爪白癬治療薬市場は18年に285億円、19年に310億円と300億円台にのる。そして、22年に402億円と400億円台にのり、25年に503億円になるとしている。

26年までの具体的な市場規模予測は、19年310億円、20年338億円、21年368億円、22年402億円、23年439億円、24年477億円、25年503億円、26年543億円――。

国内初の適応取得とともに、刷毛と一体型のボトルが評価されたクレナフィンによって、経口の抗真菌薬からの切り替えが進んだ。16年4月にはワンプッシュ式で利便性の高いルコナック、18年には20年ぶりの経口投与の爪白癬薬ネイリンが登場した。同社は「ネイリンの発売によって患者の選択肢が増えたことや、参入企業のプロモーションや疾患啓発活動により、今後、更なる市場の拡大が期待される」としている。
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