バイタルネット 再生医療とロボットによる治療を推進 専門組織で検討へ
公開日時 2019/06/14 03:50
バイタルネットは6月13日、営業本部に「再生医療・ロボケア事業推進部」を7月1日付で新設すると発表した。脳梗塞などで失われた身体機能の改善を図る再生医療と、同社が扱うサイバーダイン社の治療・介護支援向けロボットスーツの活用を組み合わせた治療提案の推進について検討する。相乗効果で治療効果を高められるとみている。両製品の普及を進めることで業績への寄与も期待する。
ロボットなど最先端機器の導入提案は新規事業。同社は、サイバーダインのパートナー(代理店)としてロボットスーツ「HAL」を扱う。HALは、脳から発信される信号を捉えてモーターが、装着者がしたい動作をアシストする。医療機関や介護施設でのリハビリなどへの提案を進めてきた。5月には宮城県仙台市内に、HALを活用したトレーニング施設「ロボケアセンター」を実践拠点として開設。病院でのリハビリ後の施設としても認知を広めることで、医療機関等でのHALの普及も期待する。
新設する事業推進部は、HALの普及を推進する。加えて、脳梗塞や脊髄損傷などの再生医療の実用化がさらに進むと見て、HALと組み合わせた治療提案を推進したい考え。事業化に向けて検討を進める。推進部長には執行役員の加藤康則氏が、機器診断薬部長と兼務する形で就任する。