バイエル NTRK融合遺伝子陽性がんの治療薬Larotrectinib がオーファン指定
公開日時 2019/06/05 03:50
バイエル薬品は6月4日、NTRK融合遺伝子陽性の局所進行または遠隔転移を有する固形がんを対象に開発している Larotrectinib が厚労省から希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けたと発表した。国際共同治験に日本は参加し、成人、小児それぞれを対象にフェーズ1/2が進められている。承認申請時期のめどは開示していない。
NTRK融合遺伝子から作られる融合TRKにより、がん細胞の増殖が促進されると考えられている。同剤は選択的にTRKを阻害することで、増殖を抑えることが期待される。特定のがん種を問わない。米国でVitrakviの製品名で承認されている。オーファン指定されると、開発助成のほか、優先審査、再審査期間の最長10年の延長を受けられる。