たった１年の間にＭＲを含む製薬企業の従業員約3000人超が退職した。製薬ビジネスを取り巻く環境は大きく変化している。製薬各社の収益構造がここ数年で激変したほか、政府の薬剤費抑制策や、これに伴う薬価制度の見直しなど、従来型ビジネスからの転換が避けられない状況となってきた。ＭＲも同様だ。本誌がここ数年伝えている通り、数の論理が通用しないマーケットが形成され、その結果、人員調整を余儀なくされる事態を迎えた。最新テクノロジーが医薬品市場を席巻するなかで、「血（知）の入れ替え」はもはや現実味を帯びている。（沼田佳之）本誌が製薬各社に行ったＭＲ数調査によると、内資・外資、大手・中堅とも、ＭＲに限らず、間接部門やグループ会社の従業員をも巻き込み、大幅な人員調整がこの１年間の間に行われたことが明らかとなった...