スズケン 保険薬局向け資産管理システム販売へ
公開日時 2019/05/10 03:50
スズケンは、ヤマト科学と保険薬局向け資産管理システムを共同開発し、独占販売契約を締結したと発表した。保険薬局では、局内での調剤に加え、在宅訪問指導、栄養を含む健康指導・管理、今後見込まれる遠隔服薬指導など機能の高度化に伴い、IT機器、調剤機器、備品、車両、土地・建物などの資産の増加、多様化が見込まれる。そのため資産管理が煩雑化するおそれがある。開発した同システムでは、資産をクラウド上で一元管理し、管理業務の効率化、管理コストの低減、事業リスクの低下の実現を図るとしている。
スズケンは、まずはグループの薬局で試験導入して効果検証を行う。その上で機能改善を図り、20年度以降に本格展開する予定。同社としては、システムから得られるデータの活用も検討する。顧客の経営支援などに活かすことが想定されるが、活用用途は試験導入で検証する。
このシステムは、ヤマト科学グループが病院向けに販売している医療施設情報総合管理システム「メディフィームス」がベース。スズケンが持つ薬局経営や資産の有効活用のノウハウを組み込み、保険薬局向けの「メディフィームス Pharmacy Edition」を共同で開発した。スズケンは導入施設から一定の対価を得て事業化したい考え。