シンバイオ トレアキシンへの再発・難治性 DLBCLの適応追加、20年上半期申請へ
公開日時 2019/04/10 03:50
シンバイオ製薬は4月8日、主力品の抗がん剤であるトレアキシン(一般名:ベンダムスチン塩酸塩)について、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の適応追加申請を2020年上半期にも行うと発表した。化学療法に抵抗性を示す再発・難治性DLBCLの予後は極めて悪く、新たな治療選択肢が待たれていた。
DLBCLは、悪性リンパ腫の30~40%と最も頻度が高く、発症年齢のピークは60~70歳。その中で再発・難治性の病態は、治療法が限られているという。同社は、患者団体から強い要望があるリツキシマブと併用する「BR療法」についてフェーズ3を実施中。2018年1月に開始後、症例集積を進め、このほど症例登録を完了した。症例のフォローアップを経て、データ解析ののち承認申請を行う。
トレアキシンは、殺細胞性の抗腫瘍薬で非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病などの適応症を持つ。現在エーザイに販売委託しているが、21年初から自社販売に切り替える予定で、年間売上高100億円(薬価ベース)の早期達成を目指している。現在の同社の売上高の大半は同剤によるもので、エーザイへの出荷ベースで、19年12月期予想は売上高44億6500万円。