PHC 成長ホルモン治療の服薬管理アプリ開発 注入器と連動
公開日時 2019/03/11 03:50
PHCホールディングスはこのほど、JCRファーマが製造販売する成長ホルモン製剤グロウジェクトの服薬管理アプリを開発したと発表した。成長ホルモン治療では、対象となる小児患者で注射に対する恐怖心や嫌悪感が強く、注射を行う保護者への負担も大きく、服薬アドヒアランスの低下が懸念されているという。そこでアプリに、患者のアバターが登場して患者の緊張を緩和するとともに、投与履歴と成長曲線も記録することで、服薬の継続をしやすくする。実用化に向け臨床研究を進める方針。
これは、グロウジェクトの電動式成長ホルモン剤注入器「グロウジェクターL」に対応する専用のスマホアプリ。注入器に保存された投与履歴を無線送信しスマホで確認できる。身長・体重の成長曲線を作成・表示する機能や、アバターが画面に登場して、投与と連動して緊張を和らげながら投与できるといった機能を持つ。PHCホールディングスの子会社で注入器を製造販売するPHCと成長ホルモン製剤を製造販売するJCRファーマが共同で開発した。
実用化に向けた臨床研究では、アプリを用いた際の服薬アドヒアランスデータや成長ホルモン製剤による治療における服薬アドヒアランス低下の要因などについて分析を行う。アプリ内コンテンツのアクセスログ解析を行う。実用化の時期は未定としている。