最適な治療選択のためにがん患者と 家族が「考え」「感じ」「求める」もの
公開日時 2019/02/28 00:00
一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン(悪性リンパ腫患者団体)理事長天野慎介がんの診断を受け、治療を選択し、治療に取り組む。このプロセスにおける患者さんの気持ち、からだの状況はまさに十人十色である。悪性リンパ腫患者としての自分自身の経験、がん患者団体の活動を通じて得た経験から、あるべきケア、望むべき治療法や医薬品の開発について論じたい。がん告知などの直後は、心がついていかないがんの告知や再発、病状の進行などの大きなストレスを受けた場合、大方の患者さんは直ちに合理的な判断が下せるような心理状態にはなれない。なかにはうつ状態に陥る方もいる。自分自身、がんの告知を受けたときは、頭が真っ白になった。次に、何かの間違いではないか、検査が間違っているのではないか、悪い夢を見ているんじゃないかと、など現...