鳥居薬品 希望退職者を募集 営業は対象年齢定めず
公開日時 2019/02/07 03:50
鳥居薬品は2月6日、希望退職者を募集すると発表した。ギリアド・サイエンシズが日本で自社販売体制に乗り出すことに伴い抗HIV薬6製品の販売ライセンス契約の解消に至ったことで収益が悪化することが主な理由。募集人員は定めていないが、2020年の新卒採用休止や契約社員の契約調整なども併せて行い、契約社員など含む約1200人の従業員を800人程度に減らす方針であることから、数百人規模が想定される。営業部門では対象年齢を定めず広く募る。
同日に発表した中期経営計画(詳報は
こちら)で取り組む事業構造改革の一環として行うもので、目的は「人員数の最適化」と説明する。対象は、コーポレート部門、営業部門は19年4月1日時点で勤続年数が満2年以上の社員。両部門に対しては対象年齢を定めず広く募集する。技術部門は同時点で勤続年数が満2年以上で、20年3月末日時点で50歳以上の社員と定めた。対象者数にして約740人という。製造・物流部門は、製品の安定供給を確保するため募集対象から外した。
4月15日から5月31日まで募集し、9月30日に退職する。退職者には、通常の退職金に割増退職金を加算する。本人の希望に応じて再就職を支援する。さらに、20年4月の新卒採用休止、定年退職後再雇用社員・契約社員については契約の調整なども実施する予定としている。
同社の希望退職者の募集は02年以来で、当時53人が応募した。その時の実施目的は「社員の高齢化等に伴う年齢別人員構成の歪みを是正することにより、さらなる人材育成の強化、新陳代謝の促進」で、対象は50歳以上58歳以下で勤続年数15年以上の社員だった。