新薬価制度論議 業界がした出血覚悟の新提案 その狙いは?
公開日時 2009/03/31 00:00
業界提案の新薬価制度案を検討している中央社会保険医療協議会薬価専門部会に3月18日、業界代表の専門委員が行った新提案が業界内に波紋を広げそうだ。後発医薬品の数量シェアが政府目標(12年に30%)に達しない場合は「既収載品の薬価において、一定程度対応することを考慮する」という業界自ら身を切る新たな提案。新薬価制度案は新薬を出せないメーカーには厳しいといわれるが、追い討ちをかけるおそれのある内容だ。その狙いは?経営直撃のおそれ「これはどういうことなのですか。真意を聞かせてください」。中医協終了後に開かれた日本製薬団体連合会評議員会の終了後、提案内容を報告した日薬連保険薬価研究委員会委員長で中医協専門委員の長野明氏に、ただす評議員の姿があった。口調は穏やかだが、居ても立ってもいられないという風情だ...