新時代戦略研究所が健康長寿テーマに年内にも提言とりまとめ 一般社団法人化
公開日時 2018/09/05 03:51
新時代戦略研究所(INES)は9月4日会見を開き、「人生100年時代、健康長寿社会を実現するための将来像」をテーマにした提言を年内に取りまとめると発表した。あわせて7月2日付けで一般社団法人化し、シンクタンクとして活動していくことを明らかにした。今後、地方公共団体などの研究を受託したい考え。理事長に就任した梅田一郎氏(前ファイザー代表取締役社長)は、社会保障について、「子や孫の世代に負担を先送りすることなく、我々の世代が課題に対応していくことが大切だ」と述べた。
今後、事業では、▽国や地方公共団体、企業などの依頼を受けて、政治制度や経済政策などに関する調査研究や立案、指導業務、▽企業や団体の経営に関する助言、指導、▽講演会、シンポジウムの企画、開催―などに取り組む。▽人生100年時代、健康長寿社会を実現するための将来像、▽持続可能な社会保障制度を実現するための財政的課題、▽働きやすい職場環境—に注力する。
会見で朝井淳太代表は、「幅広い分野の専門家が集まる集団はこれまでなかった。1つのチームになってステークホルダーと議論を交わしながら、社会保障について考えていく政策集団をつくりたい」と意義を強調した。
また理事に就任した法政大学経済学部の小黒一正教授は、「社会保障の問題は、年金や介護、金融政策など1つの枠組みに閉じこもっていては解決できない。数十年後も持続可能な社会保障のコンセプトを作っていくことが求められる」と述べた。