国主導下の卸価格交渉は重大局面、薬価差圧縮は4%+α
公開日時 2018/07/31 00:00
管理指標を「額」でみる厳冬期卸経営の課題サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児医薬品市場は14年度から早くも停滞期入りしていた。5大卸の売上伸び率は、2010年~14年3月期は15.3%だが、14~18年3月期間は2.1%だった。16年にはギリアド社をはじめとするC型肝炎治療薬の急伸や小野薬品のがん免疫療法薬オプジーボの登場があったにもかかわらず、である。そして薬価制度抜本改革の前段と、国主導流通改善が4月からスタートした。抜本改革の目玉である薬価毎年改定は21年度の実施だ。ただ、骨太方針に消費税改定が盛り込まれたので、来年度は薬価改定が確実視される。19年度が毎年薬価改定の実質的なスタートであり、この9月は毎年改定を前提にした初回の薬価形成となる。当稿では従来から行ってきた「率」によ...