ノバルティス イラリス皮下注、溶解不要の注射用液剤を新発売
公開日時 2018/07/09 03:50
ノバルティスファーマは7月5日、ヒト型抗ヒトIL-1βモノクローナル抗体イラリスの新剤形となるイラリス皮下注射液150mgを同日に新発売したと発表した。既存のイラリス皮下注用150mgは凍結乾燥製剤で、投与にあたり注射用水で20分以上かけて溶解する必要があった。今回発売した同皮下注射液150mgは溶解の不要な注射用液剤のため、医療関係者の負担を軽減し、利便性をより高めることができる。
イラリスは炎症性サイトカインのひとつであるヒトインターロイキン(IL)-1βに対する遺伝子組換えヒト免疫グロブリンG1モノクローナル抗体。IL-1βに結合し、その活性を中和することで炎症を抑える。
日本では2011年9月にCAPS(クリオピリン関連周期性症候群)治療薬として承認されたことを皮切りに、これまでに既存治療で効果不十分な家族性地中海熱(FMF)、TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)、高IgD症候群(メバロン酸キナーゼ欠損症)、全身型若年性特発性関節炎(SJIA)――の効能を追加している。薬価は150mg1mL1瓶148万0264円。