第一三共 バイオ薬などの生産で新会社 ワクチン子会社再編で
公開日時 2018/05/01 03:50
第一三共は4月27日、子会社の北里第一三共ワクチンを再編し、バイオ医薬品を含む生産に特化した新会社を設立する方針を決定したと発表した。新会社は2019年4月1日に事業開始予定で、社名を「第一三共バイオテック」とし、医薬品製造などを行う「第一三共プロファーマ」、医薬品の原薬、中間体製造など行う「第一三共ケミカルファーマ」と並ぶ位置づけにする。サプライチェーン傘下に取り込むことで、財務体質の強化と品質水準と安定供給の向上を図るのが狙いだとしている。
発表によると、新会社は、北里第一三共ワクチンが持ちバイオに関するノウハウや技術を活かし、ワクチン、バイオ関連医薬品、治験薬などの受託製造を行う。具体的な生産品目、受託方針については今後詰めるとしている。
この再編では、第一三共が18年8月に、新会社「第一三共バイオテック」(100%子会社)を設立。19年4月1日の予定で、北里第一三共ワクチンの研究開発、信頼性保証、販売の機能を第一三共本体に集約し、生産機能を新会社に承継する形。新会社は、北里第一三共ワクチンがある埼玉県北本市に置き、資本金5000万円。第一三共は、この再編に伴う人員削減は行わないとしている。