富士フイルム AI搭載の医用画像情報システム開発へ 画像解析のエルピクセルと提携
公開日時 2018/04/13 03:50
富士フイルムは4月12日、医療領域の画像解析の研究開発に強みを持つ大学発ベンチャーのエルピクセルと医療画像の診断支援に用いるAI技術に関するパートナーシップに合意したと発表した。エルピクセルの診断支援AI技術を、富士フイルムの医用画像情報システム(PACS)に搭載することを目指して開発する。
発表によると、近年、画像診断装置の高性能化で撮影画像枚数が増大しており、CT検査では1回あたり数千枚規模で撮影される。そこにAI技術を活用することで、画像から病変の疑いがある箇所を検出したり、過去の症例と照合し、レポートを半自動で作成したりすることで、医師の負担を軽減し、業務の効率化するニーズに応えたい考え。
エルピクセルは、複数の医療機関と連携し、AI技術を活用した医療画像診断支援の研究開発を進めているという。富士フイルムは、エルピクセルが開発する診断支援AI技術をPACS上で利用できる環境を提供していくことを目指す。
富士フイルムは、自社内でのAI技術開発のほか、国内外のAI技術ベンダーともパートナーシップを組み、各社のAI技術を当社システム上で利用できるサービスの開発を加速させていく方針で、今回の合意もこの方針の一環。