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エーザイ 国内初の認知症に備える少額掛け捨て保険、保険会社と共同開発

公開日時 2018/02/27 03:52

エーザイは2月26日、セント・プラス少額短期保険株式会社(以下、セント・プラス社)と共同で認知症診断一時金保険「認知症のささえ」を開発し、セント・プラス社が同日から発売を始めたと発表した。アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの器質性認知症と診断された場合に、保険プランによって20万円、60万円、80万円の診断一時金を受け取ることができる。セント・プラス社は「住宅改修や介護用ベッドの購入などの諸費用として活用できる」としている。要介護度を問わず、満40歳~90歳まで加入できる。

認知症関係の民間保険はこれまで、生命保険の特約として販売されている。今回のエーザイとセント・プラス社が共同開発した「認知症のささえ」は、少額かつ1年ごとの掛け捨てタイプの保険で、掛け捨てタイプの認知症保険は国内初となる。

エーザイは「認知症と共生するまちづくり」を目指した活動に長く取り組んでいる。認知症の新薬開発にとどまらず、エーザイとしてどのような貢献ができるかを検討していく中で、認知症に対する不安の軽減を目指す少額短期保険をセント・プラス社と共同開発することになったという。

保険の販売はセント・プラス社が行い、エーザイは共同開発に対するロイヤルティを受領する。

■月額保険料は479円から

「認知症のささえ」の給付プランは、主契約80万円コース、主契約60万円コース、特約20万円コース――の3つがある。主契約の2コースは40歳から加入できる。特約20万円コースは、セント・プラス社が提供している介護保険や介護死亡保険といった別の保険商品のオプションとして、60歳から加入できる。

月間の保険料は、例えば40歳で加入する場合、主契約80万円コースで638円/月、主契約60万円コースで479円/月となる。年齢や性別で保険料が上がる。特約20万円コースは60歳で男性163円/月、女性164円/月となる。

要介護認定を受けた後でも申し込めるが、認知症による要介護認定を受けている人は申込みができない。契約から器質性認知症と診断されるまでの期間が短い場合、給付金が支払われないなどのルールもある。

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