ノバルティス 高血圧治療薬ラジレスの承認権をオーファンパシフィックに承継へ
公開日時 2018/01/18 03:50
ノバルティスファーマは1月17日、現在製造販売する高血圧症治療薬ラジレス錠150mg(一般名:アリスキレンフマル酸塩)の日本での製造販売承認を、オーファンパシフィックに29日付で承継すると発表した。今後、オーファンパシフィックが単独で販売する。オーファンパシフィックによると、3月1日(予定)から同社のパッケージで流通するよう準備を進めているという。
この承継は、2016年7月にスイスのノバルティスとアイルランドのNoden Pharma社との間で、Noden 社が全世界でラジレス錠の製造販売の権利を譲り受ける契約を締結したことに伴うもので、Noden 社は日本でラジレス錠の製造販売を行うにあたりオーファンパシフィックと契約した。
ラジレスを扱う理由についてオーファンパシフィックは、「当社はオーファンドラッグの供給を行うだけでなく、医療上不可欠で、医療現場で求められている製品も扱う方針であり、その中でラジレス錠は、医療上欠かすことのできない唯一の直接的レニン阻害薬という作用を持つため」としている。ラジレスは、日本では「高血圧症」の効能効果で2009年10月に発売された。ノバルティスによると、Noden 社との契約で譲渡したのはラジレスのみで、理由の詳細は開示していない。