武田テバ 多発性硬化症治療薬・コパキソンの製造販売承認を承継、武田薬品から
公開日時 2024/04/03 04:48
武田テバファーマは4月1日、多発性硬化症治療薬・コパキソン皮下注20mgシリンジ(一般名:グラチラマー酢酸塩)の日本の製造販売承認を武田薬品から承継した。同剤は武田テバファーマとして取り扱う初の新薬となる。
承継は、2023年1月27日に武田薬品と武田テバ間で締結された、コパキソンの資産譲渡及び製造販売承認の承継に関する基本契約に基づくもの。23年4月1日に資産譲渡がなされた後、武田テバにより情報収集・提供活動が行われている。
武田テバの豊原善弘・代表取締役社長兼CEOは、「多発性硬化症治療の選択肢としてテバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッドが創薬し、武田薬品が日本の患者さんに供給してきたコパキソンを、両社による合弁会社である武田テバが大切に引き継いでいく」とコメント。「当社は今後さらに新薬およびバイオシミラー事業を推進し、日本の医療に有用な価値ある医薬品を創製していく」としている。
武田薬品、イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズ社、両社の合弁会社である武田テバの3社は20年9月に、武田テバの事業領域を長期収載品とジェネリック医薬品からなる特許期間が満了した製品だけでなく、新薬にまで広げることで合意した。その後も3社間で武田テバの新薬事業を検討した結果、武田薬品がテバから導入したコパキソンを武田テバに製品移管することになった。