大塚製薬 抗精神病薬レキサルティ 双極性障害I型のグローバルP3開始、日本は検討中
公開日時 2017/10/13 03:50
大塚製薬とデンマークのルンドベック社は10月12日、新規抗精神病薬レキサルティ(一般名:ブレクスピプラゾール)について、双極性障害I型の効能追加に向け、米欧中心のグローバルフェーズ3(P3)試験を開始したと発表した。日本でのこの効能の開発は「検討中」としている。同グローバルP3試験は19年7月に終了予定で、19年中の申請を計画している。
双極性障害は躁うつ病とも呼ばれる疾患。躁状態をともなう双極I型障害と、軽躁状態をともなう双極II型障害に分類される。
同グローバルP3試験は、混合状態(躁状態、うつ状態の両方の症状が同時に起こること)の有無にかかわらず急性の躁状態を経験した双極性障害の患者を対象とした多施設共同、プラセボ対象、ランダム化、二重盲検比較試験。主要評価項目は躁病の症状を評価するために広く用いられているヤング躁病評価尺度(YMRS)スコアのベースラインからの変化を使用する。
レキサルティは大塚の創製品で、ルンドベック社とグローバルで共同開発・共同販売している。米国などで販売しており、日本では統合失調症を予定適応に17年1月に承認申請している。