国立研究開発法人国立がん研究センターと日本ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、新規抗がん剤などの創出に向け「オンコロジー領域における臨床開発を推進するための包括的提携契約」を締結したと発表した。ベーリンガーインゲルハイムが有するオンコロジー領域の新規開発品について、早い段階から日本国内での臨床開発に着手できるように国がんと協力体制を構築し、開発の加速化を図る。

発表によると、包括的な提携関係を構築することによって、個別の開発品に関する開発戦略を早い段階から協議することを可能にし、日本の臨床研究者のアイデアをグローバル開発に反映して進めることができるという。国がんの研究技術、臨床経験と、ベーリンガーインゲルハイムの研究開発能力を融合し、ファースト・イン・ヒューマン試験を含む早期開発試験、新規バイオマーカーの探索等のトランスレーショナル・リサーチ、アジアで頻度の高いがんに対する開発を進める。