随時拡大再算定・毎年改定・新薬創出加算白紙見直し… 薬価制度に激震
公開日時 2017/01/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児2年連続で、巨額新薬が医療財政を揺さぶった。厚労省はオプジーボに対し、薬価改定年の谷間の年ではあるが拡大再算定を適用、25%引下げのシナリオを用意した。しかし国会質疑や、経済財政諮問会議の民間議員の主張などで新聞報道も活発化。11月には官邸が動き、オプジーボの薬価50%引下げや、毎年改定を含む薬価制度の抜本改革の基本方針が1ヶ月で決まった。消費税改定の先送りで静かな年の瀬になる筈だった医薬品流通に、激震が見舞った状況だ。昨年、製薬協の流通適正化委員長についた長坂良治氏に抱負と、これらの問題への対応を聞いた。オプジーボ薬価改定の谷間で50%切下げ一昨年はギリアド社のC型肝炎薬が4000億円を超える売上となり、薬剤費を4%強、医療費を1%押し上げた。厚...