神経・筋難病患者の歩行支援ロボットスーツ「HAL医療用」 医療機関レンタル開始へ
公開日時 2016/08/18 03:52
バイオベンチャーCYBERDYNE社(茨城県つくば市、山海嘉之社長)は8月16日、筋ジストロフィーなどの神経・筋難病患者の下肢に装着して歩行を支援するロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」の医療機関向けレンタル販売を8月下旬から開始すると発表した。
この機器を用いた治療には公的保険が適用される。適応は緩徐進行性の神経・筋疾患で▽脊髄性筋萎縮症▽球脊髄性筋萎縮症▽筋萎縮性側索硬化症(ALS)▽シャルコー・マリー・トゥース病▽遠位型ミオパチー▽封入体筋炎▽先天性ミオパチー▽筋ジストロフィー--の8疾患。
患者の体を動かすときの脳から筋肉へ神経を通して信号(生体電位信号)を読み取り、それに応じてスーツ内のモーターにより下肢の動きを支援する。歩行運動を繰り返すことで、歩行機能を改善する目的で使用する。
同社が製造販売後の使用成績調査に関する計画書を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したことを踏まえ、レンタル販売の開始となった。