MR認定センター調査 2015年度MR数は522人減 MR、管理職とも減少傾向鮮明に
公開日時 2016/08/01 03:52
MR認定センターが8月1日に発表した「2016年版MR白書」によると、2015年度MR数(管理職含まず 16年3月末現在)は6万4135人で、14年度より522人減だった。うち約400人は外資系企業。MR数は前年度1095人減少しており、2年連続で500人以上減ったのは、2000年度の調査開始以来初めて。また、管理職も626人減った。2013年度をピークにMR、管理職は共に減っており、減少傾向が鮮明になった。生活習慣病薬等の大型製品が減る一方、後発医薬品(ジェネリック)の市場浸透加速で、外資を中心とした新薬メーカーが組織サイズの最適化を図る中で営業組織の見直しを進めたことに伴い減員になっているとみられる。
調査は毎年行われている。CSO16社、卸1社を含む207社を対象に16年3月末現在の状況を尋ねたもの。MR数は男性は5万4935人(577人減)、女性は9200人(55人増)で、女性は調査開始以来増加し続けており、過去最多となった。
内資系企業は3万7493人で、8人増に対し、外資系では2万2552人、408人減だった。加えて、CSOも3986人と4000人を切り、今回は153人減少した。
MR数は、前年度の1095人減に続き、15年度は522人減と、2年で1617人減った。
管理職 2年で約1000人減 管理職1人あたりMR数8.0人と増える傾向
管理職(マネージャー)数は8033人で、626人減だった。ピークはMR数と同じ13年度で、それ以降14年度353人減、そして今回の減少を加えると2年で979人と1000人近く減った。これに伴って管理職1人あたりMR数が増える傾向にあり、07年まで6人台だったが、15年度には前年度より0.5人増えて8.0人となった。
管理職の男女別では、15年度は男7837人、682人減に対し、女性は196人、56人増で、過去最多となった。女性管理職のうち7割の139人は外資系に属していた。