分子標的薬以外の抗がん剤市場「患者の声」のインパクト低く 分子標的薬に比べ「使用感評価」高く
公開日時 2016/07/31 00:00
株式会社アンテリオソリューション開発部長佐藤暢章分子標的薬に注目が集まる抗がん剤市場だが、従来型の抗がん剤における進化も目覚ましい。1999年に発売された代謝拮抗薬ティーエスワンは、非小細胞肺がんなどへの効能追加を繰り返し、2013年にはOD錠も発売された。現在でも胃がんの標準治療薬である。そこで今回は、分子標的薬以外の抗がん剤を取り上げ、どのような情報ソースや要素が医師の処方に影響を与えているのかを「SOC」(ShareofChannels)を用いて検証する。本稿では、分子標的薬以外の抗がん剤を「従来型抗がん剤」と記載する。医師が何かしらの従来型抗がん剤を想起する際の情報チャネルは、全体では「MR」などのプロモーション系情報チャネルの影響度合いが計46%、「医師の処方感」などのノンプロモー...