サノフィ ジェンザイム・ジャパンの吸収合併完了 希少疾患とがん、同じユニットで展開
公開日時 2016/07/04 03:50
サノフィ日本法人は7月1日、完全子会社のジェンザイム・ジャパンを同日付で吸収合併したと発表した。ジェンザイムが保有する製造販売承認は全て同日付でサノフィに承継した。吸収合併することやそのスケジュールは2月に公表しており、予定通りに完了したことになる。
7月1日付でジェンザイムからサノフィに製造販売承認を承継した製品は▽ファブラザイム点滴静注用5mg、同35mg▽サデルガカプセル100mg▽セレザイム静注用400単位▽マイオザイム点滴静注用50mg▽アウドラザイム点滴静注液2.9mg▽エラプレース点滴静注液6mg▽タイロゲン筋注用0.9mg――の7製品8品目となる。なお、これまでジェンザイムが販売元、製造販売元がアストラゼネカの根治切除不能な甲状腺髄様がんに用いるカプレルサ錠100mgは、その販売元を同日付でサノフィに移した。
ジェンザイムは、サノフィのビジネスユニットのひとつで希少疾患、がん、免疫・炎症を担当する「サノフィジェンザイムビジネスユニット」として活動する。
サノフィはジェンザイムを吸収合併することで、「サノフィ・ジャパングループ内の経営資源の有効な配分と法人体制の最適化を図り、シナジーの最大化を目指す」としている。例えば、希少疾患を扱うジェンザイムが訪問対象としている医療機関と、サノフィの抗がん剤関係の訪問先医療機関が重複するケースがある。これまでそれぞれのMRが訪問していたが、合併後は希少疾患とがんは同じBUで手掛けることから効率的な情報提供・収集活動につながるとしている。また、両社の間接部門を共有して最適化も図る。