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大原薬品 錠剤への成分名、規格などの両面印刷 既存品も順次対応 20年末に7割超

公開日時 2016/05/20 03:50

大原薬品は5月19日、錠剤に成分名や規格などを両面印刷する取り組みを新規の後発品(GE)全てに施すとともに、既存品についても順次、両面印刷すると発表した。既存品まで両面印刷する取り組みは業界内ではあまりないという。15年までは対象品目の両面印刷率は20%程度だったが、16年3月にその比率が57%に上昇、20年12月には7割超にする。井用隆弘専務は同日開いた記者懇談会で、錠剤への両面印刷の取り組みなどを通じて、調剤過誤リスクの低減、薬局の業務効率の向上、患者の服薬時の安心感につなげたいと話した。同社は錠剤への両面印刷を11年に日本で初めて行った企業。

調剤薬局チェーンのクラフト社購買部の原靖明部長も記者懇談会でコメント。「錠剤への両面印刷の一番の利点は、一包化の監査がしやすいこと」とし、「たとえ5錠の中の1錠であっても、(監査が)とても楽になる」と述べた。両面印刷に関するアンケート調査を実施したところ、9割以上の薬剤師が「実際に使ってみたら良い」と答えたことも紹介した。

錠剤への両面印刷がGE採用でプラスに働くかどうかでは、安定供給体制や薬価・納入価、当該薬局の取扱い品目など様々な要素があるとした上で、「薬剤採用にあたっては現場薬剤師の思いも強い。オーソライズド・ジェネリックが良い、両面印刷が良いなどあり、決して価格だけでは決まらない」「患者に変な薬剤を調剤すると、薬局の評判にかかわる。このような点から両面印刷はそれなりの地位にあると考える」と述べた。

最近のGE市場では両面印刷は一般化しているが、原部長によると、「大原薬品のように過去の製品まで対応するのはあまり聞かない」という。大原の既存品まで両面印刷する取り組みは競争優位に働く可能性もありそうだ。

■個装箱への新バーコード表示 17年夏までに100%対応

このほか、原則20年度末までの対応が求められている個装箱への新バーコード表示について、大原は17年夏までに100%対応する方針も示した。新バーコード表示は、これまで含まれていなかった使用期限や製造番号といったいわゆる「変動情報」も盛り込むもの。大原は薬局だけでなく医薬品卸の業務効率の改善にもいち早く貢献する。

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