がん化学療法などによる口内炎の痛み緩和液 ソレイジアが承認申請
公開日時 2016/05/18 03:50
ソレイジア・ファーマ(東京都港区)は5月17日、がん化学療法などによる口内炎の痛みを緩和するエピシル口腔用液を、日本で医療機器として承認申請したと発表した。脂質ベースの液体が、口腔粘膜を覆う強固な保護膜をつくり、口内炎に対する外部からの刺激から保護する仕組み。治験では、数分内に口腔内疼痛を緩和し、効果は8時間程度持続したという。
同社は、「がん化学療法や放射線療法に伴う口内炎は重篤になることが多く、口腔内の疼痛により食事が困難になることもあります。エピシルは、そのようながん治療を受けている患者の生活の質の維持に資する」としている。今回、中国でも承認申請した。
2009年に欧州で最初に上市され、米国など多くの国で販売されているという。同社は伊藤忠商事と米国MPMキャピタルによって、2006年に設立され、がん領域医薬品の開発に取り組む。