神経・筋難病患者の歩行支援ロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」 4月に保険適用
公開日時 2016/01/28 03:50
中医協・総会は1月27日、筋ジストロフィーなどの神経・筋難病患者の下肢に装着して歩行を支援するロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」を4月1日に保険適用することを了承した。償還価格は、4月の診療報酬改定に合わせて新規技術料として今後設定する。
これは日本のバイオベンチャーCYBERDYNE社(茨城県つくば市、山海嘉之社長)が開発、2015年11月に承認された。対象は、緩徐進行性の神経・筋疾患で▽脊髄性筋萎縮症▽球脊髄性筋萎縮症▽筋萎縮性側索硬化症(ALS)▽シャルコー・マリー・トゥース病▽遠位型ミオパチー▽封入体筋炎▽先天性ミオパチー▽筋ジストロフィー--の8疾患。
患者の体を動かすときの脳から筋肉へ神経を通して信号(生体電位信号)を読み取り、それに応じてスーツ内のモーターにより下肢の動きを支援する。歩行運動を繰り返すことで、歩行機能を改善する目的で使用する。