経口C肝薬ダクルインザとスンベプラ 消化器内科医の約半数 「第一選択にしない」
公開日時 2016/01/31 00:00
有用性を評価も「他剤良すぎる」腎機能障害患者で存在感発揮か1989年にC型肝炎ウイルス(HCV)が同定されてから四半世紀。C型肝炎治療は劇変期に差し掛かっている。従来は、インターフェロン(IFN)注射が主軸だったが、治癒率5割弱で副作用の強さから決定打とはならなかった。この背景にはHCVの主なジェノタイプである1a、1b、2a、2bのうち、日本ではIFNが効きにくい1b型患者が約7割という事情もあった。だが、ここにきてジェノタイプ1型に有効な新規経口治療薬が次々に登場。経口薬のみでウイルス学的著効(SVR)は90%前後に達し、先進国でC型肝炎は過去の遺物となりつつある。日本でジェノタイプ1型C型肝炎に対して経口薬のみで最初に適応を取得したのが、HCV複製に必須の非構造蛋白NS5Aを阻害するダ...