肺がん治療薬ジオトリフ 処方医の4割超 ファーストラインで使用
公開日時 2015/10/31 00:00
患者像は若年、PS良好、エクソン19欠失下痢のコントロールで処方方針変化近年、切除不能・再発非小細胞肺がんでの薬物治療の進歩が著しい。従来はプラチナ製剤を含む化学療法が一般的だったが、がん細胞表面に存在する上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子の一部に変異がある症例では、細胞の増殖・分化に関係する酵素・チロシンキナーゼを異常に活性化させ、がんをより一層増殖させることが判明し、パラダイムシフトが起こった。そして、イレッサ(02年発売)、タルセバ(07年発売)といった第一世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)が登場し、その治療効果は高く、従来の化学療法に比べ無増悪生存期間(PFS)や全生存期間(OS)の有意な延長も認められた。14年にはチロシンキナーゼに対する結合が不可逆性を有す...