サノフィ 新規作用の高コレステロール血症治療薬alirocumabを承認申請 抗PCSK9抗体
公開日時 2015/08/07 03:51
サノフィは8月6日、スタチンなどの脂質低下療法でコントロールできない高コレステロール症患者向けの治療薬として開発している抗PCSK9抗体alirocumabを、日本で承認申請したと発表した。標的のPCSK9は、血中のLDLコレステロール(LDL-C)値に影響を与える酵素で、血中の過剰なLDL-Cを取り込むLDL受容体の分解を促進する働きがある。同剤は、この働きを抑制することで、血中の過剰なLDL-Cを取り込みできるようにし、効果を発揮すると考えられている。
治験では、既存治療ではコントロールが難しいヘテロ接合性家族性高コレステロール血症患者(heFH)又は心血管イベントリスクを有する高コレステロール血症患者216例を対象に行った。主要評価項目として24週目時点において、LDLコレステロール(LDL-C)のベースラインの平均変化率はプラセボ群と比べて-64%だった。