帝人ファーマ 痛風治療薬フェブリク がん化学療法に伴う高尿酸血症の適応追加申請
公開日時 2015/07/30 03:51
帝人ファーマは7月29日、高尿酸血症・痛風治療剤フェブリク錠(一般名:フェブキソスタット)について、がん化学療法に伴う高尿酸血症の適応を追加する承認申請を行ったと発表した。化学療法によってがん細胞が急速かつ大量に崩壊すると、細胞内に蓄積されていた核酸をはじめとする成分が血中に大量に放出され、核酸は分解・代謝されて尿酸になり、大量の尿酸が体内に産生される。それは急性腎不全などの死に至る重篤な疾患につながることも知られているという。
現在、「がん化学療法に伴う高尿酸血症」に適応を持つ医薬品が尿酸分解酵素であるラスブリカーゼだけで、フェブリクに適応を追加することで新たな治療選択肢にしたい考え。欧州では2015年4月に「腫瘍崩壊症候群の中間リスク及び高リスクを有する造血器腫瘍患者における化学療法に伴う高尿酸血症」の適応追加が承認されいる。