EMA 正規オンライン薬局に専用ロゴ掲示 偽造医薬品対策強化で
公開日時 2015/07/09 03:50
欧州医薬品庁(EMA)は、オンライン薬局での偽造医薬品対策の強化を進める。専用ロゴを活用し、EU加盟各国に登録している正規オンライン薬局をひと目で分かるようにする。消費者が偽造医薬品にさらされるリスクを軽減したい考えだ。EMAが7月1日、発表した。
それぞれの言語で表記されたEUロゴをクリックすると、正規なオンライン薬局のリストが示されている各国保健当局のウエブサイトに飛ぶ仕組み。消費者が安心してオンライン上で医薬品の購入ができるようサポートする。リストに掲示されていない薬局では医薬品を購入しないことも、EMAは呼びかけている。
欧州委員会(EC)のVytenis Andriukaitis委員(保健・食品担当)は、「法律に則って運営されているオンライン薬局以外で医薬品を購入する場合、消費者は偽造医薬品購入のリスクに晒されていると認識すべき。偽造医薬品は通常、薬効がなく、(製造)基準などを満たしておらず、危険なものだ」と指摘。その上で、今回のシステム導入により、「消費者は安全に医薬品を購入することができるようになる」と話している。
共通ロゴは、2013年1月に偽造医薬品のリスクを防止することを目的に導入された。EMAは、今回のオンライン薬局ロゴの制定と正規オンライン薬局の登録制度は、同指令実施の新たなマイルストーンと位置付けている。