「伝わる」コミュニケ-ションを考える。医療者と患者さんが分かり合うために必要なこと。
公開日時 2015/06/30 00:00
指導しているのに理解してくれない、行動してくれない、アドヒアランスが改善しない、という医療者の嘆きをよく耳にします。なぜ、医療者と患者さんはわかりあえないのでしょうか?患者さん=消費者ととらえ、消費者行動に基づいたコミュニケーションを考えてみると、そこにヒントが見いだせるかもしれません。消費者をひとくくりにしない。いろんな心理を持った人たちで成り立っている、という前提を思いだすこと。より具体的なイメージを持っていただくために、ここでは、中高年の男性の生活習慣病患者さんにターゲットを絞り、そのための「コミュニケーションプラン」と「メッセージ案」を考える、というケースを例に話を進めます。消費者の心理は大きく、「実行期」「準備期」「関心期」「無関心期」にわけることができます。要するに、薬剤Aを処方...