医療保険制度改革関連法案 参院厚労委で採決 締総で安倍首相「社会保障の伸び抑制は額ありきではない」
公開日時 2015/05/27 03:50
参議院厚生労働委員会は5月26日、医療保険制度改革関連法案の採決を行い、自公などの賛成多数で、可決した。採決に先立ち、安倍晋三首相出席のもと、締め括り総括質疑を行った。安倍首相は社会保障費の財政健全化策についての見解を質され、「小泉政権時代に行った毎年2200億円の削減という手法は取らずに、医療のサービスを維持し、効率、無駄を徹底的に省く。そういうことで医療費を適正化していきたい。額ありきでない」と述べた。
同法案は、国民健康保険の財政支援の拡充による医療保険制度財政基盤の安定化や負担の公平化などを柱とする。具体的には、地域包括ケアの実現を目的とした医療費適正化策の推進や患者申出療養の実施を盛り込んだ。5月27日に開催される参院本会議での採決をへて成立する見通しだ。