医師自身の花粉症治療法 7割が「薬物療法」で 花粉除去方法のトップは「マスク」
公開日時 2015/02/27 03:50
医師限定コミュニティサイトを運営するメドピア(http://medpeer.jp)はこのほど、医師を対象に花粉症対策に関する意識調査を実施したところ、医師自身の治療法もしくは家族に勧める治療法として回答医師の71%が「薬物療法」を挙げたとの調査結果をまとめた。これに次ぐのが「治療は何もしない」(11%)、「アレルゲン免疫療法」(1%)、「サプリメント」(1%未満)――となった。
調査は同社サイトに会員登録している医師7万人以上を対象にインターネットで実施した。調査時期は2月13日~19日。有効回答数は3900人。
回答医師の大半を占めた「薬物療法」を詳細に見てみると、この80%がケミカルメディエーター受容体拮抗薬(=抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、抗プロスタグランジンD2・トロンボキサシンA2薬)を服用もしくは勧めるとの内容。これに次ぐのが「ステロイド薬」(7%)、「点鼻用血管収縮薬」(4%)、「ケミカルメディエーター遊離抑制薬」(3%)――などとなる。
医師コメントを見てみると、「薬物療法」と答えた医師からは、「第二世代以降の抗ヒスタミン薬は眠気も少なく使いやすい」(60代、一般内科)、「抗ロイコトリエン薬が、有効性が高く、何より副作用が少なく使いやすい」(50代、循環器内科)、「基本的に抗ヒスタミン薬の内服。症状によってステロイドの点鼻を併用。重症の場合は手術も考慮」(40代、耳鼻咽喉科)――との内容が寄せられた。
一方、「治療は何もしない」との医師からは、「できるだけマスクで対処」(40代、脳神経外科)とのコメントがみられた。
なお、同時期に別の調査として、最も重要視している花粉除去対策は何かを聞いたところ、トップ3は「マスク」(41%)、「空気清浄機」(16%)、「洗濯物を外干ししない」(7%)――となった。同調査の有効回答数は3928人。