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仏サノフィ新CEO Smith & NephewのBohuon氏が有力か?

公開日時 2014/11/10 03:50

仏サノフィのChristopher Viehbacher前CEOの突然の解任により、後任の人選に注目が集まっている。英・アストラゼネカ のPascar Soriot CEO、英・Smith & NephewのOlivier Bohuon CEOらの名前があがる中で、イター通信はOliver Bohuon氏が有力と報じた。Bohuon氏は、現時点では、この件についてノーコメントを貫いている。


Oliver Bohuon氏は、サノフィCEOに適任との見方が出ている。同氏は、現在、人工股関節や膝関節などを製造する医療機器会社Smith & NephewのCEOだが、米・アボットや英・グラクソ・スミスクライン(GSK)など医薬品企業での経験も豊富だ。フランス・Pierre FabreのCEOを4年前まで務めており、フランスの政治やビジネスに精通している。


英投資会社Panmure Grodonのアナリストである、Savvas Neophytou氏は、ロイター通信の取材に応じて、「サノフィがBohuon氏を指名することは非常に合理的なことだ。同氏は、Smith & Nephewでの仕事は道半ばで、それを諦めるか否かの問題だが、サノフィはフランス人にとって非常に魅力的な会社だ」と話している。


サノフィのSerge Weinburg 会長兼CEO代行は、次期CEOにはフランス人こだわっているようだと報じられている。なお、Viehbacher前CEOは、カナダとドイツの二重国籍を持っている。Weinburg 会長兼CEO代行は、証券アナリストとの会合で、「Viehbacher氏の国籍は、同氏を解任させたことの要因とはなっていない。大事なことは、取締役全員が国籍に関わらずこの決定(解任)をしたことだ」と国籍の問題を否定した。その上で、今後の製品上市に備え、「国籍に関係なく、優秀な医薬品のプロフェッショナルを早急に探すことだ」と次期CEOの人選を進めていることを明らかにした。


ただ一般的に、Viehbacher前CEOによるサノフィの課題をめぐるフランクなディスカッションや、フランス流の政治および行政的慣習についての不慣れや理解不足などが原因となって、フランス人の取締役会と方針が一致しなかったことが解任の理由と信じられている。Viehbacher前CEOは、同社初のフランス人以外のCEOで、しばしば、公然とフランスでの業務にはイノベーションが欠如していると批判していた。投資家は、Viehbacher前CEOによるサノフィの国際化を評価していた。


米医薬専門誌「The Pink Sheet」11月3日号は、Viehbacher前CEOが解任された原因は何だったのかとの論調を展開した。

同誌によると、証券会社Sanford Bernsteinのアナリスト、Tim Anderson氏は、「Viebacher氏が外部の世界(フランス以外)から来て以来、サノフィは(業績では)アップダウンを繰り返してきたが、大部分でアップはダウンを超えていた」と話し、業績を上向きにし、同前CEOは投資家の期待に応えていたとしている。


The Pink Sheetによると、同社の2014年第3四半期の売上は、対前年同期比5.1%増の88億ユーロ(110億ドル)、ランタスを主とした糖尿病領域の売上は8.3%増の17億9000万ユーロ(22億4000万ドル)、ジェンザイムの売上は24.5%増の6億4900万ユーロ(8億1300万ドル)などだった。

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