久光・14年度第2四半期 モーラステープ8.4%減 薬価改定やGEの影響で
公開日時 2014/10/10 03:51
久光製薬は10月9日、2015年2月期(14年度)第2四半期(3月~8月)決算を発表し、国内医薬品事業の売上高は461億9200万円で前期比7.1%減だった。主力品である経皮鎮痛消炎剤モーラステープが、4.8%の薬価引き下げや後発品(GE)の浸透で8.4%減となったことが影響した。
モーラステープは同社の国内医療用医薬品売上の約7割を占める。第2四半期売上は356億円で、8.4%減だった。第2世代貼付剤に占めるモーラステープ群のシェアは2013年8月時点で43.45%、14年8月時点では42.52%と1ポイント程度低下した。同社はGEへの切り替えが進んでいるとして、同製品の通期計画を5億円下方修正し、740.5億円(連結)とした。6月に治療困難な中等度~重度慢性疼痛の適応を追加したフェントステープなど新薬群は伸長したが、主力品の減収をカバーするには至らなかった。
同社の海外子会社Noven社の業績が好調なため、連結業績の通期計画は変更せず、増収・営業増益を目指す。
【連結業績(前年同期比) 通期見込み(前年同期比)】
売上高 770億5200万円(0.4%減) 1619億円(7.5%増)
営業利益 103億5500万円(16.9%減) 204億円(6.7%増)
経常利益 155億7200万円(7.6%減) 278億円(3.8%減)
純利益 95億7400万円(30.0%減) 180億円(15.7%減)
【主要製品売上(前年同期比)、億円 通期見込、億円】
モーラステープ群 356.65(8.4%減) 740.5
モーラスパップ群 32.74(11.0%減) 61
フェントステープ 19.73(12.3%増) 47
ノルスパンテープ 10.39(15.1%増) 40
ネオキシテープ 3.67(25.6%減) 15.5