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ARB、ACEで妊婦・胎児に悪影響 先天異常など3年で28例 PMDAが注意呼びかけ

公開日時 2014/09/12 03:52

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は9月11日、高血圧症に用いるARB、ACE阻害剤の妊婦への投与で、妊婦への悪影響とともに胎児の先天異常などが継続的に報告されているとして、医療関係者に向け、妊婦への投与をしないよう文書で注意を呼びかけた。副作用としての報告数は2011年度~13年度までに28例。両剤は、高血圧症の治療薬として広く使用されているが、妊婦、妊娠している可能性のある女性には「禁忌」となっている。しかし、投与によって妊婦・胎児に悪影響が出たケースが後を絶たないため、PMDAは改めて注意喚起が必要と判断した。

 
PMDAによると、投与により妊婦、胎児に悪影響を及ぼしたと疑われる副作用28例のうちARBの投与によるのが25例、ACE阻害薬に投与によるのが3例。11年度15例、24年度6例、13年度7例が確認されている。具体的な影響としてARBの投与を受けた妊婦では羊水過少、早産、胎児発育不全など。胎児(新生児含む)には早産児、胎児死亡、骨形成不全症、新生児腎不全、腎機能障害などが現れた。ACEを受けた妊婦でも羊水過少が発現し、胎児(同)には腎無形性、腎腫大などがみられた。
 
そのためPMDAは、▽妊婦、妊娠している可能性のある女性には投与しない▽投与中に妊娠が判明した場合は、直ちに投与を中止する▽妊娠する可能性のある婦人に投与する場合には、胎児に与える影響を説明し、妊娠が判明した場合は、速やかに医師に相談するよう繰り返し患者へ説明する--ことを医療関係者に呼びかけた。
 
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