徐放性の統合失調症薬インヴェガ 第一選択に否定的な医師多く
公開日時 2014/08/30 00:00
副作用軽減を評価も既存薬リスパダールに「慣れている」との声幻覚・妄想などを中心とする陽性症状と感情的引きこもり、情動鈍麻などの陰性症状が発現する統合失調症は、統計上は人口の1%が発病し、現在は薬物療法などで半数以上の患者が日常生活を送る上で支障がないまでに回復するとされる。治療薬は、かつての定型抗精神病薬よりも副作用が少ない、ドーパミン・セロトニン遮断薬(SDA)や多元受容体作用抗精神病薬(MARTA)などの非定型抗精神病薬が主流だ。非定型抗精神病薬の中で、国内で最も新しい薬剤は、ヤンセンが2011年に上市したSDAのインヴェガ錠(一般名・パリペリドン)となる。既に発売から20年近く経過した同系のリスパダール(同リスペリドン)の活性代謝物で、徐放性製剤として1日1回投与を実現した。今回はイン...