サノフィ エリテマトーデス治療薬ヒドロキシクロロキンを承認申請
公開日時 2014/08/11 03:50
サノフィは8月8日、自己免疫疾患で難病の全身性エリテマトーデス、皮膚エリテマトーデスの治療薬としてヒドロキシクロロキンを同日付で承認申請したと発表した。海外では標準薬だが、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が開発の必要性を指摘し、同省が2010年12月にサノフィに開発を要請していた。海外での承認は論文のデータなどに基づいたものだったが、今回はサノフィが世界で初めて治験を日本で実施し、最新のエビデンスデータを作成し、申請となった。
ヒドロキシクロロキンは、日本では過去に抗マラリア薬として販売されていたクロロキンと類似した作用機序及び化学構造を持つが、組織に対する親和性がクロロキンと比較して弱く、クロロキンの副作用の網膜障害の発現率も、ヒドロキシクロロキンは0.1%未満と低いことが報告されているという。