鳥居薬品 室内塵ダニアレルギー性喘息の減感作療法薬 フェーズ2/3で効果確認できず
公開日時 2014/06/18 03:50
鳥居薬品は6月16日、室内塵ダニを原因アレルゲンとするアレルギー性喘息・鼻炎の減感作(免疫)療法薬として開発している「TO-203」の国内フェーズ2/3試験の速報結果について、 喘息患者を対象に行った試験では、TO-203投与群のプラセボ群に対する統計学的な優越性が確認できなかったと発表した。安全性では特に問題がみられなかったという。今後、試験結果を分析の上、対応を検討するとしている。
同剤は、室内塵ダニアレルギー性鼻炎を対象にした国内フェーズ2/3では効果を確認しており、承認申請に向けての準備を進めるという。
減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法。