MR訪問数 東京と大阪で全国の2割占める SSRIとエムスリー調べ
公開日時 2014/06/17 03:50
マーケティングリサーチサービスを展開する社会情報サービス(通称SSRI)はこのほど、都道府県別のMR訪問数を分析したところ、東京が訪問数第1位、大阪が2位だったと発表した。月間の総MR訪問数は推計500万コールで、東京は52万コール、大阪が48万コールとなり、この2大都市で全国の2割を占めた。東京と大阪は医師数も全国1位、2位のため、当然の結果とも捉えられる。訪問数3位は北海道(37万コール)で、こちらの医師数は全国7位となっている。
エムスリーの医師会員約2万人を対象に422疾患について診療患者数などを調査する「PatientsMap 2013」のデータを基に、都道府県別のMR訪問数を推計・分析した。PatientsMap 2013の調査実施時期は13年6月下旬~9月上旬。協力医師数は2万595人。回答医師数が最小の島根でも111人が回答しており、「統計的傾向値を捉えることが可能」(SSRI社)としている。PatientsMap 2013はSSRI社とエムスリーが共同で提供している。
MR訪問数のトップ10は東京、大阪、北海道、愛知(28万コール)、兵庫(25万コール)、神奈川(23万コール)、福岡(21万コール)、京都(19万コール)、埼玉(18万コール)、広島(16万コール)――。一方、訪問数が少ないのは、沖縄(1万7000コール)、山梨(2万1000コール)、岩手(2万6000コール)、香川(2万7000コール)、福島(2万8000コール)――の順だった。
◎MR訪問数トップ3は第一三共、武田薬品、アステラス
メーカー別の推計MR訪問数は1位から第一三共(27万コール)、武田薬品(26万コール)、アステラス(24万コール)の順で、これら上位3社の合計コール数は全体の15%となる。上位10社では全体の42%を占める。また、これら上位3社は各都道府県でほぼ上位3位以内にランクインしており、東京の訪問数1位メーカーは第一三共、大阪は1位が武田薬品だった。
この上位3社以外のメーカーでは、MSDが栃木、山梨、岡山、沖縄の4県で、ファイザーが鳥取で1位を獲得。地域によっては訪問数3位以内にノバルティスやGSKなどもランクインしている。