独バイエル 血栓除去などの医療機器事業を4億ドルで売却 米ボストン・サイエンティフィックに
公開日時 2014/05/23 03:51
独本社のバイエルヘルスケア社は、血栓除去などの機器を扱う「インターベンショナル機器事業」を4億1500万ドルで米ボストン・サイエンティフィック社に売却する契約を締結したと発表した。5月22日に日本語リリースを日本法人のバイエル薬品が出した。2014年の後半にかけて売却手続きを完了する予定。
売却対象の事業について日本では、末梢血管や冠動脈ないの血栓除去に用いる血栓吸引カテーテルFetch2(13年5月発売)のみを扱っているが、事業売却に伴う影響について「事業に携わる社員の処遇について決まっているか否かも含め開示していない」(バイエル薬品広報)としている。
インターベンショナル機器事業の世界売上高は約1億2000万ドル(2013年、日本売上高非開示)。海外では同事業担当者の多くはボストン・サイエンティフィック社に移るという。
発表によると、バイエルヘルスケア社のオリヴィエ・ブランディクール社長は「今回の売却により、メディカルケア事業部はすでに強固なプレゼンスを築いているラジオロジー(放射線領域)事業とダイアベティスケア事業でのイノベーションと成長に集中することができる」と説明している。造影剤や糖尿病の血糖値測定関係の機器事業は引き続きバイエルが扱う。
<訂正>(5月23日15時25分)
血栓吸引カテーテルについて正しい商品名を訂正いたしました(下線部)。