COPD アドエア、スピリーバでネット効果高く
公開日時 2014/04/30 00:00
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などをきっかけに肺胞の破壊などが起こる慢性進行性の呼吸器疾患である。その概念は約15年前に成立した比較的新しい疾患だが、厚生労働省の人口動態統計によると、2012年時点の国内の死因では第9位(死者1万6402人)となっており、国内の研究機関による推定患者数は500万人を超えるとされる。近年では世界的な注目の高まりとともに、日本国内でもこの3年ほどで数多くの新薬が登場している。今回はこのCOPD治療薬について取り上げる。まず、現在COPDに関しては日本呼吸器学会による「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」があり、13年4月にガイドライン第4版が改訂されたばかりである。改訂により薬物治療に関しては、安定期患者では第一選択薬が長時間作用性抗...