過活動膀胱用薬ベタニス 口渇少ないなど安全性の評価多く 処方増意向 処方医の8割近く 第一選択薬では賛否2分
公開日時 2014/04/30 00:00
膀胱の不随意収縮による尿意切迫感から頻尿や切迫性尿失禁を呈する症状症候群の過活動膀胱は、国際的定義が定められて10年強ほどの新たな疾患。日本排尿機能学会によると、国内患者数は推定800万人以上と推定されている。かつての治療は頻尿、尿失禁という症状を緩和する対症療法が中心だったが、06年に原因療法ともいえる膀胱のムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を阻害し、膀胱の異常収縮を抑制する抗コリン薬ベシケア、同デトルシトールが過活動膀胱を適応とする初の治療薬として上市された。そして、これ以降、同適応を有する薬剤が複数登場している。その中で最も新しいものが2011年9月に登場したベタニスである。ベタニスは膀胱のβ3受容体に作用し、蓄尿期のノルアドレナリンによる膀胱弛緩作用を増強させて膀胱容量を増大さ...