武田薬品 次期社長候補のクリストフ・ウェバー氏 4月1日付で入社
公開日時 2014/03/24 03:51
武田薬品は3月20日、次期社長候補のクリストフ・ウェバー氏が4月1日付で入社すると発表した。入社時の役職はCOO(最高執行責任者)で、着任当日から業務執行全般の責任を担う。ウェーバー氏は、6月下旬に開催予定の定時株主総会とその後の取締役会の手続きを経て代表取締役社長COOに就任する予定。そして、その後1年間の実績などを考慮した上で、2015年にも社長CEOになる予定だ。武田薬品の約230年の歴史の中で初の外国人社長になる。
ウェーバー氏は現在47歳。グラクソ・スミスクラインワクチン社の社長兼CEOなどを歴任し、様々な国・地域でワクチンを含む医薬品の販売管理などの経験を持つ。ウェーバー氏に課せられる大きなミッションのひとつとして、世界水準のグローバル事業運営体制の構築がある。
なお、ウェーバー氏が予定通り今年6月に社長に就任した場合、現社長の長谷川閑史氏は代表取締役会長CEOに就任する予定。
また、武田薬品がこの日発表した4月1日付の人事異動・機構改革では、医薬営業本部にCVM領域部長兼RS領域部長の役職を新設し、板東明彦・医薬営業本部プロダクトマネジメント部長が同職に就任することも公表された。CVM領域は循環器・糖尿病・代謝性疾患領域(Cardio Vascular&Metabolic)のこと、RS領域は消化器・中枢・泌尿器・骨・免疫疾患領域(Rising Stars)のこと。
同社では4月1日に、1人のMRが全製品を担当する体制を改めて、疾患領域ごとにMRを配置する体制に移行するが、これに伴う人事・機構改革となる。MR約2300人が4月以降、CVM領域、RS領域、オンコロジーのいずれかに配置されるが、ほとんどのMRがCVM領域かRS領域の担当になる。