バイエル 肝転移切除後大腸がん補助療法でスチバーガの国際共同P3開始
公開日時 2014/02/24 03:50
バイエル薬品はこのほど、経口マルチキナーゼ阻害薬スチバーガ(一般名:レゴラフェニブ)について、根治的肝転移切除および化学療法を終了した大腸がん患者の補助療法に関する国際共同フェーズ3で患者登録を開始したと発表した。同社によると、この患者層で確固たるエビデンスの裏付けが得られた補助療法はないという。2018年3月に主要評価項目のデータ収集を終える予定。
試験は、ランダム二重盲検でスチバーガ160mg群とプラセボ群に割り付ける。21日間服用し、7日間休薬する治療レジメンで有効性と安全性を検証する。主要評価項目は無病生存期間。日本をはじめ、欧米やアジア、ブラジルなどから750人を登録する。
スチバーガは、腫瘍の増殖や進行にかかわる複数のキナーゼを阻害する経口マルチキナーゼ阻害薬。13年5月に治癒切除不能な進行・再発大腸がんの適応で発売され、その後、がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍(GIST)でも承認を取得している。