アステラス 下痢型IBS治療薬イリボーの口腔内崩壊錠を発売
公開日時 2014/01/16 03:51
アステラス製薬は1月15日、男性における下痢型過敏性腸症候群(IBS)治療薬イリボー(一般名:ラモセトロン塩酸塩)の口腔内崩壊錠(OD錠)を同日に新発売したと発表した。イリボーOD錠の規格は通常錠と同じ2.5μgと5μg。下痢型IBSでは、水分摂取が下痢・腹痛症状の発現あるいは悪化の契機となる事例も報告されている。イリボーOD錠は飲水を極力抑えたい患者ニーズなどに応えた形となる。
イリボーOD錠は同社の製剤技術であるWOWTAB技術を用いており、口腔内の唾液で錠剤が崩壊するため、水なしで服用が可能。同技術を用いた同社製品には、H2ブロッカー「ガスターD錠」、前立腺肥大症の排尿障害改善薬「ハルナールD錠」、過活動膀胱治療薬「ベシケアOD錠」がある。
国内のIBS患者数は推定約1200万人。症状によって下痢型と便秘型と混合型の3タイプに分類され、男性では下痢型が多い傾向にあるといわれる。